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2020年11月2日(月)
静岡中央ロータリークラブ
米山奨学生
柯 えいしん 様

 

 

〜 日中学習生活の違い・研究の紹介 〜


柯 えいしん 様
 私は中国からの留学生です。中国の大学で機械工学部を卒業した後、日本に留学しました。最初は50音しかわからない状態でしたが、大阪の開成アカデミー日本語学校で1年半日本語を勉強し、日本語能力試験でN1合格し、常葉大学大学院環境防災研究科に入学しました。
 まず、学習生活からお話したいと思います。日本の学習生活というとやはりテスト、点数などが重要です。日本の進学テストとは違い、中国では「高考」という制度があります。全国の受験生が同日にテストを受け、点数によって希望の大学に入ることができます。私が受けた2013年の「高考」では、約370万人がテストに参加しました。1点差の中に数1,000人という高い競争圧力になるため、高校時代の授業は朝6時30分から夜9時までと、とても大変でした。日本の高校生は午後4時くらいに授業が終わり、部活をしたり、アルバイトをしたりできることを知った時、すごく羨ましく思いました。
 そして、中国の大学についてですが、全ての大学に安くて簡単に入居できる学生寮があります。一般的に4〜8人が一つの部屋に住んでいて、環境はあまり良くありません。そして、夜10時30分に消灯になります。日本の大学生は実家や、借りたアパートに住んでいる人が多いので、中国より自由だと思います。

 次に私の研究についてお話したいと思います。研究テーマは「マイクロバブル法を適用した新たな活性汚泥法による汚水処理技術に関する研究」です。活性汚泥法は、従来下水処理場や、浄化槽に多く適用されている汚水処理技術です。この方法は、細菌、原生動物、後生動物など多様な微生物群である、活性汚泥と排水を空気による曝気によって撹拌混合させ、排水中の主として有機物を分解・除去する技術です。従来の空気による曝気に、マイクロバブルを導入することによって、余剰汚泥の減量化と、汚水中の有機物の低分子化を目指す処理技術の検討を行っています。近年、マイクロバブルの特性は、医療や美容などの分野でも注目されています。
 環境省が公表したデータから見ますと、平成30年産業廃棄物の総量は約375,986.49千トンでした。この中の汚泥の量が166,000千トンを超え、全体の44.4%でした。汚泥の処理費は1トンあたり730円かかります。つまり平成30年の汚泥処理費用は1,218億円だったということになります。
 この様なことから、私の行っている研究は社会に対してとても有意義な研究だと思っています。

 

 

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