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卓話



 
2020年1月20日(月)
Y’s Shoeshine
代表
杉村 祐太 様

 

 

〜 靴を磨く 〜


杉村 祐太 様
 今年30歳になりますが、卓話というものは初めてです。Y’s Shoeshine(イズ シューシャイン)という靴磨き店をやっております。今年の1月に伝馬町伝馬ビルに移転しました。
 1990年3月、平成元年生まれです。大学を出て6年弱、サラリーマン時代は現場監督をしておりました。独立してすぐに靴磨き店をオープンしましたが、靴磨きの活動は、6〜7年くらい静岡市内でやっております。洋服屋さんの傍でイベントをやったり、路上で靴を磨く活動をしていました。
 お店を構える前に、「第1回靴磨き日本大会」というものに出て、3位になりました。それを皮切りにお店をオープンしました。そして昨年、イギリスで開かれた「第3回靴磨き世界大会」で優勝することができました。第1回目の優勝が日本人ということで、ものすごいプレッシャーでした。
 現世界チャンピオンということで、色々なイベントに呼んでいただいたり、次回の日本大会の審査員として呼ばれていたりします。
 皆様が「靴を磨く」ということのイメージは、おそらく立ったまま、座ったままで、靴を磨くということかと思いますが、私の磨き方は少し違います。対面式のバーカウンターみたいな物がありまして、履いている場合は靴を脱いでいただき、それをお預かりして、お客様とお話ししながら、磨く過程を見ていただくという形です。「この靴にはどんなストーリーがあるのか」「どんな思い入れがあるのか」ということをお伺いしながら、磨いていきます。
 父は私が高校1年の時に他界してしまいましたが、父の言葉で「男は靴と時計はいい物をしなさい」という教えがありました。最初は「お金をかけなさい」という意味かと思っていましがた、そうではなくて、「靴を磨いて大事にしなさい」という、靴を磨いて良い物にしていくという意味だと今は理解しています。
 私が今履いている靴ですが、正確な年代はわかりませんが、50年〜70年前の靴です。単に靴を持っているだけでは風化したり、紐が切れたりしますが、しっかり手入れをして磨いていれば、まだまだ使えるということです。
 大衆靴から高級靴まで色んな靴が持ち込まれます。私は差別はしておりません。「どんな靴を持っていたとしても、それを綺麗にして一流のものにご自身で育ててください」とお伝えさせて頂いております。
 皆様の背中を見る新社会人、30代の世代に伝えていって頂きたいと考えております。靴磨きを通して世代間の交流を考えていて「カッコイイ大人」を皆様から若い世代に伝えていって、静岡にカッコイイ人が溢れる町にしていきたいと思っています。

 

 

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