「ロータリー財団はお金を集めるところでしょ？」とだけ言われることが多いですが、財団月間なので、少しでも財団のことを理解していただければと思います。
　先月、緒方貞子さんが亡くなられましたが、緒方さんはロータリー財団、日本人として二人目の奨学生です。奨学金でアメリカの大学に進み、その後は難民の救済活動にあたってきました。
　さて、ロータリー財団は難しいと思われているかもしれませんが、大変シンプルです。102年前、世界でより良いことをするために立ち上げたのがロータリー財団です。昔は親睦が中心だったロータリーですが、今は奉仕と平和の精神で集まった人達が力を合わせて何かやろうと思った時に”奉仕”がクローズアップされるようになってきました。
　では、奉仕に関してロータリー財団はどのようなポジションかということですが、何かプロジェクトをやろうと思った時に、アイデア、人材、資金が必要となってきます。アイデア、人材は沢山ありますが、資金はどうかと言った時に、ロータリーの活動に対して、有効的な資金を集め再配分するのがロータリー財団です。徹底した資金管理、独自の資金モデルを構築しており、ロータリーの事業をサポートしています。
　ロータリー財団と、国際ロータリーは全く別の団体となります。国際ロータリーの構成員は各クラブの会員で、資金は会費より集められています。ロータリー財団の構成員は国際ロータリーだけです。資金は寄付でまかなわれており、収入規模は国際ロータリーの4倍近くなります。ロータリー財団は国際ロータリーを活発にする、サポートすることだけに存在しています。
　年次基金、恒久基金、目的別基金（ポリオプラス等）を集めさせていただいており、年次基金として、皆様から毎年1人150ドルを目標としていただいております。恒久基金への寄付は投資され、元金が支出されることはなく、収益の一部がロータリー財団プログラムを恒久的に支えることとなります。

　ロータリーカードにつきまして、昨年度は761万円が還元され、生ワクチンを6万7,000人の子供達投与できました。静岡中央RC様は現在18%の保有となっているようですが、一人でも多くの子供達にポリオワクチンを投与できるように、ご協力をよろしくお願いいたします。