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2019年7月29日(月)
伊藤 晴生 会員

 

 

〜 勝利を引き寄せる術 〜


伊藤 晴生 会員
 今年度から皆様のお仲間に加えていただきました、静岡ガスエネルギーの伊藤です。
 2017年、今から2年半くらい前より、野球部部長に就任いたしました。実は私、野球経験者ではありません。選手に対して、技術的な指導はできません。でもどうせやるんだったら、自分の野球部が強いほうが良いわけで、その為に何ができるのか、自分が果たす役割が何なのか、自分なりに考え、2つの結論に達しました。今日は、取り組みの一部をスクリーンで紹介しながら、また、うちの選手を紹介しながら進めていきたいと思います。
 まずは静岡ガス野球部の紹介からさせていただきます。静岡ガスの野球部は軟式野球です。部員は20名、新入部員が2名入ってくると2名は引退勧告となります。練習は仕事を終えた18時からで、野球部員だからといって、仕事の甘え、差別はは一切ありません。宿直勤務もあります。1/647がマストです。647とは、静岡県にある軟式野球部のチーム数です。県内で負けることは一切許されません。常に頂点にい続けなければならないチームです。
 昨年非常にうれしい出来事がありました。2018年、東京ドームで行われておりました、全日本実業団野球大会で10年ぶりに優勝することができました。私が実践してきたことと、優勝の因果関係は全くわかりませんが、選手・チーム全体が少しつづ変わった実感はありました。
 「実力をいかんなく発揮すること」これができれば、そうそう負けることはないと考えました。野球では「ブルペンエース」ゴルフでは「練習場シングル」という言葉がありますが、メンタルトレーナー的な所を私が担おうと考えました。もう一つは、「運」です。「なぜツキを呼び込めなかったのか」「なぜツキが相手に行ってしまったのか」という考え方をするようにしました。実力をいかんなく発揮し、運を味方につければ、静岡県内では決して負けることがないと考えました。
 運にはコントロール可能な運、不可能な運があります。不可能な運を「天運」といいます。ドラフト会議で自分の希望球団のくじ引きは自分で選べない「天運」になります。コントロールできる運、自分の力で作り出す運を「地運」といいます。野球では地運があっちに行ったり、こっちに来たりします。勝利の女神を引き寄せるために、「奢り・油断・怠慢」な行為をすることなく、自分の役割をしっかり果たすことが重要です。チェンジ時には全力でベンチに帰ってくること、ベンチも全力でそれを迎える、ファールボールは取れなくても全力で追い、その選手に対して周りの選手は「サンキュー」と声をかけます。選手の頭の中には常に、勝利の女神の天秤があるのです。チームメイトのエラーに対して「何だよ、何やってんだ」これが最悪のフレーズです。「このエラーはみんなでラックに変える」という思考に変わったら、エラーがエラーでなくなり、「これで流れがくるぞ!」と思えるのです。自分が「何だよ」と言われないようにするには、ひたすら愚直に練習することです。20人もいれば1人は、「俺はレギュラーじゃないし」と腐って練習をサボるやつがいますが、ベンチ入りしている20人全員腐ったやつはいません。死に物狂いで練習し、嫌でも実力がついていきます。それに運がついてくれば、そうそう負けないということになります。
 新入部員のテストですが、野球がうまいかどうかは基本的には関係なく、野球に対しての取り組み方だったり、全力で走れるか、大きな声を出せるかが判断基準となります。野球がうまく、天狗になっている人間が入ってきてしまうと、運がこぼれていってしまいますので、そのような人間はうちのチームには必要ありません。
 先般、歓迎会をやっていただきましたが、その次の日、東京ドームで準決勝がありました。東京のスリーボンドに8−0で勝利しました。翌日の決勝ではトヨタ自動車にも4−0で勝利し、2連覇することができました。
 よく「運が落ちた」と言う方がいますが、運を自ら手放しているのではないかという考え方をします。奢らず、謙虚に、そして何より、一生懸命な姿勢から運を引き込むことから全てが始まります。

 

 

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