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卓話



 
平成30年3月19日(月)
久保田 美弘 会員

 


会員卓話

〜 事業承継の話、ここだけの話… 〜


久保田 美弘 会員
  平成30年度税制大綱が発表されましたので、事業承継についてのお話をさせていただきます。すでに皆さん、テレビなどで事業承継についてご覧になっているかと思いますが、今年は政治判断ですごく大きな改正となりました。ぜひ事業承継をお考えの方はもちろん、また考えていない方も、この制度をうまく使うと、色んなことができますのでお聞きいただければと思います。
 政府主導でやった背景には、社長様の平均年齢が上がっていて、70歳を超える経営者様が245万人、そのうち半分の会社が後継者が決まっていないということがあります。この問題に対して、国でサポート、対策をしようということで、今年は思い切った制度になりました。
 何が変わったかといいますと、今までは納税猶予の割合が、相続税で2/3の8割(実質53%)、贈与税で2/3までしかできなかったのですが、改正により、両方ともに100%できるようになります。それから、雇用確保要件の従業員5年間、8割維持の要件が撤廃されました。先代経営者から、後継者に非公開の株が移動する際、非常に沢山の税金がかかるという問題があったのですが、複数の株主から、3名まで株を無税で移動することができるようになりました。
 また、相続時精算課税制度を併用することによって、今までは取りけしの場合、多額の猶予された税金を払わなければなりませんでしたが、それが緩和され、更に解散、譲渡の時も低くなってしまった株に対しての税金を払えば良いことになりました。要件はありますが、使いやすくなってことは間違いありません。この制度をそのまま使う方もいると思いますが、少し捻って使うことによって、普通では使えないものも使えるようになります。全ての詳しいお話はこの場ではできませんので、内容を知りたい方は、4月25日にセミナーを開催いたしますので、ぜひご参加ください。
 ここからは、「ここだけの話…」ということで、ローターの信頼関係がなければできない話です。生命保険は、死亡率・予定利率・付加保険料でできていますが、去年4月に「予定利率」が見直されました。来月から「死亡率」が見直されます。皆さんがこれから新しく入る保険は、長生きになったことにより、それに合わせて保険料が計算され直されますので、死亡保険は安くなりますが、ガン・医療・三大成人病・介護などは、長生きするほどリスクが高くなるので、保険料が上がることになります。4月からは、保険料が改定になるというニュースが流れることになると思いますが、保険を見直したり、新しく入る場合は、中身を見極めてしっかり比較していただきたいと思います。

 

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