福島で掘っている現場の写真をごらんください。幅が約250m、高さは約80mくらいで、階段状に掘っています。200トンくらいの石を切り出し、1トン2トンくらいにしてお客さんのところに届けます。また完成品にして届けるという仕事もしています。
元の会社名は「石福石材店」でしたが、これでは社員が集まらないということで、昭和60頃年にカタカナ「イシフク」の社名となりました。
お墓の話ですが、鎌倉時代からお墓はありますが、武士か貴族のみで、一般人のお墓はありませんでした。また、戦前はお金持ちしかお墓を持っていませんでした。庶民がお墓を買うようになったのは、戦争で人が死ぬようになってからです。日露戦争で戦死者に対し政府がお金をくれたからです。お墓がブームになったのは、昭和40年頃だと思います。親の代で一番作ったものは「カマド」です。家の塀や、橋の基礎部分も石屋の仕事でしたが、今は石屋の仕事ではなくなりました。
父親が病気で倒れたので、残っている石を売ろうと、昭和34年、16歳の時に仕事を始めました。土日に学生服で茨城まで石を買いに行っていました。「学制服の石屋さん」と言われていました。卒業してからは、日本全国の石を売り始め、インドやアフリカへ行き、仕入れて外国の石も売るようになりました。商社の方と一緒に26ヵ国くらい買い付けに行きました。ちなみに、静岡市役所の看板の石は南アフリカの石です。また、大理石は水で洗ってはいけません!穴が空いてきて、艶がなくなります。
東京ビッグサイトで8月23日から「ジャパンストーンショー」があります。時間があって、東京に用のある方は寄っていただければと思います。