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平成28年5月30日(月)

高橋 義孝 会員

 


認知症予防と音・音楽〜音楽療法とJAZZ LIVEの現場から〜


高橋 義孝 会員
 まずは「軽度認知症」にふれていきたいと思います。物忘れと認知症の違いとはなんなのかということですが、「物忘れ」というのは、忘れたという事は覚えていています。「認知症」は、その思い出すこと自体を忘れてしまっています。認知症というものは病気です。脳細胞が死滅していく、アルツハイマーだったり他の人には見えなものが見えてしまう、レビー小体型認知症があり、脳梗塞の後遺症などでも認知症になります。中核症状によって表れる、「物盗られ妄想」「徘徊」などの行動に対応するのが私たち介護の世界でカバーする領域です。
 2012年の調査で日本には「認知症」が462万人、正常でもないけど、認知症でもないという「軽度認知障害MCI」は日本に400万人います。65歳以上の5人に1人は認知症か、軽度認知障害ということになります。またMCIは、数年後に認知症に移行する恐れがあります。昔から知っているものの名前が出て来にくい、最近の出来事を忘れることがある、約束を忘れる、積極性が低下する、雑談ができにくくなる、というような状況が発生します。認知症を予防するということと、病気としての認知症にならないということは、イコールではありません。軽度認知障害というところで、なるべく早く対応して、認知症への進行を遅らせるということが「認知症予防」です。
 私共の会社では、認知症予防や、認知症による周辺症状を和らげるために、音楽療法を取り入れています。そもそも音楽というものを考えますと、ある音を好んで選び、ある音は選ばない(嫌い)という人間の性質に基づくものです。生活の中の、お経、シュプレヒコール、虫の音、焼き芋屋さんの音、応援団、カラオケなども好んで聞けば音楽のひとつです。
 音楽を通じて、人間関係(自分と自分意外)ができていきます。同じ時間、同じ空間を共にする人間関係、その中に生まれる共感性というものが、認知症予防の大きな基本になります。
 いい音楽を聴いたら、一緒いいねと言ってくれる人が必要だと思います。

 

 

 

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