最近出させていただきましたエッセイ集「七彩の至福」についてお話しさせていただきたいと思います。
私の人生を変えたものは、「腹話術」です。人には「あんたは、人形を持って気楽でいいですね」などと言われますが、確かに気楽にやらせてもらってます。人形の紹介ですが、お兄ちゃんの「ケンちゃん」妹の「チャコちゃん」になります。腹話術をやるときには「春風ひすい」という名前でやっております。全国2,000名くらいいる腹話術の組織の中で、「春風」という名前をもらったのは、現在60名ほどです。「春風カーナビ」「春風ねばり」「春風らっきょ」とか変な名前が多いなか、「ひすい」という宝石のありがたい名前をもらえたので良かったと思います。
昔は演劇をやっていて、7〜8年前にNHKで山本安英の「夕鶴」をやらせてもらいました。また、たまにですが、学校へ出向いてお茶を教えています。
腹話術を教えて欲しいという声があり、チラシを出して募集したところ、10名集まったのが全部男性でした。それに女性の3名を加えて13名に指導をしました。人形師の先生を呼んで、それぞれ人形を作りました。みんな同じ材料を使ってますが、みんな自分の顔に似たものに似ていました。東京でオリンピックがありますので、腹話術で東京音頭を踊る練習をしています。
日本の伝統芸能を若い人たちに繋いでいきたいと思っています。方言も大事にしたいと思い、研究していて、静岡の民話を方言を使って劇をやりたいと思っています。
また、戦争を知らない若い人たちに、戦争の体験談を朗読で伝え、戦争の怖さを教えていきたいと思っています。