高橋会長とは、20年以上のお付き合いをさせていただいております。
38年前、当時の静岡県知事、山本敬三郎氏のもとでボランティア協会をスタートさせていただきました。
最近報道でも取り上げられていますが、「児童の貧困」が大きなテーマとなってきています。毎日のように小さな子どもが、お父さんや、お母さんの犠牲になっているというニュースが流れています。
静岡県内には14ヶ所、759人の定員で児童養護施設があります。親からの虐待を受けて、正常な環境で生活ができない子ども達のための施設です。養護施設で対応できないような、情緒不安定な子どもを預かる施設は、静岡県内には富士市に1ヶ所あるだけです。政令指定都市である静岡市、浜松市に、このような子ども達のお世話をする施設を作っていかなくてはなりません。
「高校生スタディーツアー」ということを27年間行っています。タイの「クロントイスラム」等を訪問し、色々な事を学んでいくという事業です。大都市バンコクから少し車を走らせると、スラム街がびっしりと連なっています。ここに高校生が入ると、いかに自分たちが恵まれた環境で生活しているということを体感します。
私達は、高校生にとってスタディーツアーというものは、「タイへ行っている一週間ではなく、帰ってきてからがスタディーツアーなんだ。」と言い続けています。いかに自分たちが育っている環境が幸せであるか、また、これを当たり前だと思ってはいけないんだよと教えながらツアーを行ってきました。
2011年東日本大震災では、4月8日から、岩手県の遠野市に「まごごろ寮」というプレハブの建物を設け、被災地の復興への取り組みをさせていただいてきました。
ロータリークラブの皆様方にも、時代を担う子ども達に学びの機会をたくさんお作りいただき、ご支援をしていただけると有り難いと思います。