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平成24年12月10日(月)
将棋教室講師
高木 秀彰 様

 


 

「将棋教室」



高木 秀彰 様
 タバコ産業社主催の静岡県の大会で700〜800名参加の大会があります。もう10何年大会をやっていますが、8割方うちの生徒が優勝しています。今年はテレビ局から取材の依頼がありました。20数名の子供達の靴がピタッと綺麗に並んでいるのを見て、すぐに「取材する価値があると」言われました。30時間くらい撮影していたと思いますが、放映は5分でしたので、番組制作の方々も大変だなと思いました。
 子供はかわいらしくあるべきと思っています。外見ではなく、中身の事で、礼儀や相手を敬う気持ちなども教えています。
 思い出のある生徒で、浜松から毎日鈍行で通っていた生徒がいました。小学校4年から中学3年まで不登校の生徒で、中学1年生のときに教室に来ました。台風で電車が止まってしまった時には、バスで来ました。不登校でしたが、大変真面目な生徒でした。基礎からみっちりと、ほとんどマンツーマンで教え、3年間で大人の全国名人クラスを破るくらいになりました。自信もついたのでプロになるのかと思ったら、「学校に行きたくなった」」と言い、定時制の学校に4年間通い、何と、京都大学の理学部に合格しました。子供には、常識では考えられないくらいの能力があると感じました。
 不良になりかけていた子供もいました。母子家庭で裕福でない環境の子供で、言葉遣いや態度、性格にムラがありました。月謝を使い込んだり、教室の生徒からお金を盗んだりもしました。お母さんは「人に迷惑をかけるのでやめさせます」と言いましたが、月謝はいらないから、彼が心配だから来させてくださいとお願いしました。将棋考え方で、「不利と思われても、発想や見方を変えれば、有利に考えられる」事を教えました。生きていくことの大切さや、親の下で生活できる有り難みを知って、真面目になっていきました。その後は、高校に行って、生徒会の役員をやるほど、しっかりとした、明るい人気者になりました。
 定年退職後に将棋教室を開こうと考えていましたが、仕事での過労からか、体調を崩し、結果45歳で子供の育成と、将棋と真摯に向き合うために教室を開きました。
 皆様が会社で従業員を育てるのと同じように、私には子供達という従業員が大勢います。このような境遇に感謝しながら、皆様に感謝しながら今後も頑張っていきたいと思います。

 

 

高木将棋教室

 

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