株式会社西野造園の西野です。以前お話しましたが、大正の時代から造園を生業としてきました。専門は植木の手入れと、庭を造ることです。
去年までは、静岡県の方からの依頼で、シルバー人材センターの職人さん達に、植木の手入れの講師を務めていました。業界の皆さんからは、「余計なことをするな、わざわざ仕事を教えて、仕事を減らすことはないじゃないか」と言う声もありました。シルバーさんは、3m以上の木は切ってはいけなかったり制限があり、知識も少なく、木を枯らせてしまったりしての苦情も多くあり、私としては業界の仕事が減るような相手ではないと思って、講師をしていました。
植木の手入れの仕方を、1日8時間、教科書とビデオを使い、翌日から3日間現場で木を切る指導をします。その中で、必ず受ける質問がありますので、ご紹介します。
Q.さつきつつじの花が咲かず、お客様に怒られます
A.さつきつつじは7月までに花芽を付けるので、7月以降に刈り込むと、来年咲く花芽を飛ばしてしまうことになります。(桜も同じです)
Q.植えた木が枯れてしまった、なぜですか?
A.植木も生き物です。水をあげなければ枯れます。どこかの場所からお庭に持ってくるときに、張っていた根っこを切って植えます。最初は水を吸い上げる力がないので、3ヶ月くらいまでは、定期的に水をあげなければなりません。
Q.大木を小さくしたい
A.5年前の状態にして欲しいと言われても、葉っぱと根っこの数のバランスが崩れ、木が枯れてしまうことがあります。どうしても小さくしたいという場合は、3月〜4月がベストです。一番まずい時期は8月頃です。
植木は生き物ですので、大切にしてください!