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平成23年10月24日(月)
静岡市静岡医師会 副会長
袴田 光治 様

 


 

「がん検診受診率50%を目指して」
〜がんで命を失わないために〜



袴田光治 様
 現在の日本はがん大国です。一生の間に男性は2人に1人が女性は3人に1人ががんに罹り、男性の4人に1人が女性の6人に1人ががんで亡くなります。また、がんの死亡率は1980年を境に脳卒中を抜き死因の第一になっており、今もなお増加しています。
 そんながんで亡くならないためには、一次予防としてのライフスタイルの改善や、子宮頸がんに対するワクチン、胃がんに対するピロリ菌の除菌、肝がんへのインターフェロン治療などがありますが、やはり重要なのは2次予防としての検診です。静岡市では罹患率と死亡率の高い胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、子宮がん、前立腺がん検診が行われていますが、残念ながらその受診率は非常に低いのが現状です。
 欧米の受診率は非常に高く、受診率が50%を超えるとその地域のそのがんによる死亡率が下がることが分かっており、静岡市も平成19年に制定されたがん対策基本法に基づく静岡県がん対策推進計画により平成24年までに検診受診率50%を目指しておりますが、非常に厳しい状態です。
 症状の無い検診発見例は肺がんを除けばほとんどが90%異常助かりますが、残念なら多くの皆さんがそのチャンスを逃しています。乳がんや子宮がんの節目無料検診や、働く世代の大腸がん無料検診など行政も頑張っていますが、大きな効果を上げるには至っておりません。
 最も効果的な受診率向上は行政がしっかり住民の受診状況を把握する事ですが、個人情報なども問題で現時点では困難なようですので、やはり最後は個人の自覚になってしまうのでしょうか。検診で病気を早期に発見し治療することは、自分や家族のためである事は勿論のことですが、多くのがん医療費(約3兆円)を考えれば国のためでもあります。
 もし検診を受けていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ受けていただき、そして周りの方にもお伝えください。お願いします。

 

 

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