～静岡市内７クラブ合同例会～
静岡北ロータリークラブ 戸﨑 博隆 会長 ごあいさつ
皆様こんにちは。ようこそおいで下さいました。
私は本年度７クラブ合同例会のホストクラブ静岡北ロータリークラブ会長の戸﨑博隆でございます。どうぞよろしくお願いいたします。初対面の方も居られると思います。私は、ロータリーの職業分類は「宗教」となります。宗旨は仏教の浄土宗という宗旨になります。葵区宮ヶ崎の報土寺という寺の住職をしております。
浄土宗といいますと、旧静岡市では15ヶ寺ございます。静岡で多い宗派は曹洞宗と臨済宗ですのでそれに比べたら少ないかもしれませんが、静岡に所縁のあるあの徳川家康公の菩提寺は岡崎市の大樹寺という寺で浄土宗でございます。その関係で私の所も家康公が駿府にいる時父広忠公の50回忌の法要をとり行った。と記録にあり。また、竹千代の時代人質として駿府にいる時住んでいたところが報土寺の境内であったという記録もあります。
一方、最近では、５年前の8月11日の静岡地震憶えていると思います。朝の５時７分の事でした。あの時家の寺の本堂の屋根瓦が大量に見事に落下して、それをＮＨＫが撮影しついでに私もインタビューを受けその映像が朝の７時の全国放送に流れました。あの地震以来しばらくは、駅からタクシーに乗り、お寺の名前をつげなくとも、運転手さんが「ああ、あそこの瓦の落ちたお寺ね」だけで家に来れました。因みに今は、屋根もきれいに銅板で葺き替えてございます。
さて少し長くなりましたが、先日のソチオリンピックも終わりまして、この次はサッカーのブラジルワールドカップがございます。一方、地元静岡県のサッカーは最近今一つというところでしょうか。清水エスパルスは昨年も9位 ジュビロ磐田はＪ2降格、Ｊ3に藤枝マイエフシーが上がりましたが、高校サッカーに至っては正月の高校選手権は毎年1回戦負けであります。サッカー王国復活を願いまして、先ほどからビデオを流していましたが、本日は日本サッカー協会の特任理事の野田朱美（のだ あけみ）様に「スポーツと地域振興」についてお話を頂きます。
詳しいご紹介は後ほどいたしますので、どうぞごゆっくりお聞き下さい。以上で会長挨拶を終わります。ありがとうございました。
講師講演
日本サッカー協会 特任理事
野田 朱美 様
～ スポーツと地域振興 ～
■監督の経験
協会の仕事を進める中で、私は現場（監督）の経験がなかったため、日テレ・ベレーザの監督に就任しました。そこでも沢山のことを学びました。ベレーザにはプロ選手、社会人、学生と様々な選手がいました。当時、ヴェルディが経営破綻で存続が危ぶまれる中で監督をし、チームは１つの家族のようなものだと感じました。その中で印象的な経験が２つあります。
岩淵選手が骨折したときに、試合に出さなかったときのことです。岩淵選手が「監督の言うことは絶対ですから、間違っていたとしても監督の言うことに従います。」と泣きながら話しました。監督の権限とその重要さを認識しました。
もう１つは、2012年カップ戦で優勝したことです。ベレーザには全てのカテゴリーの代表選手がいたため、1年を通して全員が揃うことはほとんどありませんでした。ベンチに2人しかいないという状態で、やりきることを宣言した結果、INACに勝つことが出来ました。監督の自信が選手に伝わるということを実感した経験でした。
■これからの女子サッカーと地域貢献活動
昨年秋、日本サッカー協会女子副委員長に就任しました。私の使命は分母の拡大です。今の女子サッカー人口は、男子の15万人に対し、4万5千人です。アメリカやドイツは20万人以上の競技人口があります。FIFAの統計では、女子サッカー競技者は世界サッカー人口の10％しかありませ。国立競技場が満席にならない程度の競技者人口しかいないため、女子サッカーをもっと普及させなければなりません。サッカー協会が掲げる「強化」・「育成」・「指導者養成」が普及につながります。
JFA2005年宣言というものがあります。①2015年までに世界トップ１０となること、②サッカーファミリー（選手、支援者等）が10万人になることです。男子のサッカー人口は増えましたが、フットサルと女子サッカーはまだまだ開拓の余地があります。その一端を担うのが私の使命です。普及活動の一環として3月2日（日）に藤枝総合運動公園でなでしこジャパンＯＧ会のイベントを開催します。以前、神奈川の大和市で実施したことあり、多くのサッカー競技者やお子様たちに楽しんでいただきました。元日本代表の選手が藤枝に集結しますので是非子様やお孫様を連れてご参加ください。
アメリカの女子サッカーリーグはすべてプロチームですが、日本の女子サッカーチームには様々な形態があります。Jリーグチームのあるところ、民間で運営しているチーム、岡山湯郷ベルのように官民一体で運営しているチーム等があります。岡山湯郷ベルは人が少ない地域で選手の雇用をサポートしながら、地域の発展に貢献するよう努力しているチームです。その岡山湯郷ベルで8年間ヘッドコーチを務めた三輪和幸さんが今回、静岡に発足した女子チーム「アスレジーナ」の監督に就任しました。サッカー王国静岡の復活と地域の発展に貢献するチームになると思いますので是非応援してください。
イングランドのように日本でもサッカーが男女ともに根付ければと願っています。
主な活動