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平成30年5月28日(月)
株式会社ウインド19
酒谷 良典 様

 


〜 小型風力発電機について 〜


酒谷 良典 様
 もともと橋梁の技術屋で、6年ほど前に橋梁から引退して、日本の小型風力発電業界を何とかしなければという思いで、橋梁の技術から、風力発電の技術に変えることになりました。今日は卓話者として呼んでいただいたのですが、ちょうど51年前、静岡東ロータリークラブに呼んでいただきました。その時は、働きながら定時制で頑張って学んでいる生徒の表彰で私を含めて3名が呼ばれ、表彰状と商品をいただきました。この68年の生涯の中で、51年前に静岡東ロータリークラブに表彰された酒谷ですと、胸を張って言うことができます。51年経って、静岡中央ロータリークラブに呼んでいただけたことは大変光栄なことです。
 今日は、再生可能エネルギーで地球温暖化対策の一躍を担おうという志でこの事業を立ち上げましたので、その話をさせていただきます。最初に4分ほど、3年前に静岡県からの補助金を使って作った映像がありますのでご覧ください。
 小型風力発電の姿をご覧いただいたことは無いと思いますが、平成24年12月に試験機として作った物が今現在も静岡市の鳥坂にて稼働しております。平成26年5月に製作した製品で、販売に踏み切ろうかという話があったのですが、ここでの発売はやめました。小型風力発電機で事故が起きているケースが非常に多いので、絶対に事故が起こらない風力発電機を作ろうということで、発売をやめました。平成28年6月、愛媛県で作った物は、風速12メートルを超えると、自分で風の反対を向き、16メートルを超えると停止する機能があります。これが稼働して2年経ちましたので、ほぼ安全性が確認されましたので、私どもとしては発売に向けて力を入れています。
 6年ほど前に国の電力会社の強制買取制度が始まり、ウインド19の「19」の由来である19kwの発電量を目標として製作してきましたが、平成28年12月に達成しました。
 風力発電機は羽が回らない、落ちてしまう、回っているのに発電しないという問題があり、育たない業界でした。静岡県では日本小型風力発電協会に残っているのは弊社だけとなってしまいました。
 また今年の4月には、資源エネルギー庁が買取額を55円/kwから一気に20円下げられてしまいました。原因は私たちが6年間かけて、安全性などについて研究している間に、外国の製品になってしまいました。残念なことに、風力発電機において日本は17番目ということで後進国です。
 現状では、1機で1世帯分の電力ですが、将来的には、3〜4世帯分の電気を賄えるような機種に育て上げたいと思っています。経済産業省が行っている、J-クレジット制度に賛成し、CO2削減に努めていきたいと思っています。離島や、後進国の電気のないところで、小型風力発電機を稼働させ、再生可能エネルギーで地球環境に貢献していきたいと考えています。

 

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